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鉛筆で写経をしてもいいのでしょうか?
鉛筆を使って写経を書いても大丈夫です。
最近は、全国のお寺で行う写経会の様子を見ても筆記用具は柔軟に対応しているようです。
わざわざ「鉛筆でも出来ます」とホームページに書いているお寺もあるほどです。
一般的には「写経は毛筆で書く」と考えている人が多いのは確かです。
実際に円覚寺に奉納されるお写経を見ると、ほとんどが毛筆や筆ペンで書かれています。
しかし、鉛筆や万年筆やボールペンやサインペンなどで写経をしても大丈夫です。
色鉛筆やガラスペンで書かれたお写経の奉納もありましたが、線がとても綺麗でした。
手軽に写経を試してみたい時におすすめなのが「鉛筆写経」
- 「写経を始めてみたい。」
- 「初めて写経してみよう。」
- 鉛筆は使い慣れているので「今ここ」に集中できる
- 鉛筆は短くなるので達成感がある
- 鉛筆は消しゴムで消せるので安心感がある
鉛筆写経のメリット
筆で書くことに慣れていない人には、鉛筆の写経はこの様なメリットがあります。- 慣れない毛筆より書きやすい。
- 鉛筆は子どもの頃から使い慣れている。
- 柔らかい鉛筆の書き心地が手になじむ。
- 書いているうちに短くなって達成感を味わえる。
- 消しゴムで消せる。
鉛筆写経のデメリット
鉛筆写経のデメリットはこんなことが考えられます。- 消しゴムで消すことに抵抗感がある
- 市販の写経用半紙では柔らかすぎて書きづらい
- 手が汚れる
消しゴムで消すことに抵抗感がある
「消しゴムで消せる」というメリットは逆にデメリットにもなります。- 間違えても消せると思えば集中しないので、写経をする意味が無い。
- ありがたい教えのお経を消すとは何てことをするのか。
市販の写経用半紙では柔らかすぎて書きづらい
和紙のような手触りの市販の写経用紙は墨書きの前提で作られているので、鉛筆で書くには柔らかすぎます。 薄い半紙のような紙でも破ける恐れがあります。 初めて写経をするならば、100円ショップで売られている写経の書き方ノートが鉛筆向きです。 筆で書くと裏移りする紙質なので、鉛筆や油性ボールペンなどが向いています。手が汚れる
鉛筆で書いている内に、てのひらがや指先が黒くなります。 その手で白い紙を触ると紙が黒くなってガッカリすることがあります。 几帳面な人やマンガ書いたりする人は、鉛筆を持つ手の小指側にティッシュを敷いて書いたりしていますね。 6Bや10Bの濃い鉛筆だと、カッターナイフで鉛筆を削った時に、手が真っ黒でビックリしました。
おすすめの写経用鉛筆
使いやすい写経用鉛筆がいくつかありますので紹介します。 芯の「濃さ・柔らかさ」は、なるべく濃くて柔らかいほうが写経に向いているようです。 軸も普通の鉛筆の六角軸もありますし、小学校低学年用の持ち方の矯正される三角軸鉛筆もあります。- 硬筆書写用鉛筆(6B芯)
- 筆鉛筆(10B芯)
- レインボー鉛筆(7色芯)
硬筆書写用鉛筆(6B芯)【三菱鉛筆】
三菱鉛筆の硬筆書写用という6Bの柔らかく濃い鉛筆があります。 品質もよく、写経用の鉛筆としてもよく使われています。 六角軸と三角軸がありますので、購入時に間違えないように。筆鉛筆(10B芯)【三菱鉛筆】
筆鉛筆という名前の通り、筆のように書くことに特化した10Bの鉛筆です。 メーカーは三菱鉛筆なので、品質の心配はありません。レインボー鉛筆(7色芯)
アイボール鉛筆(株)という東京の老舗鉛筆メーカーです。 遊び心をもった面白い鉛筆を製造しています。 鉛筆の芯が7色のストライプになっているので、書いていると偶然の色合いが出来上がります。 書き終わった後が綺麗なのでご紹介します。写経をやりたくない理由の1つ。毛筆で上手く書けない。
写経に興味はあっても、実際に始めるのにはハードルが高いことも確かです。
原因としていくつか考えられます。
例えばこんな気持ちを持つでしょう。
- お経の文章の意味が分からない
- 身を清めたり準備が大変そう
- 筆で書くのは難しそう。
- 書道を習ったことが無い。
- 自宅に筆が無い。
鉛筆写経をおすすめする理由
「書道を習ったことが無いから、筆で書くのは難しそう。」
このように筆に抵抗がある人は、毛筆以外の筆記用具で写経をしてみませんか?
なかでも「鉛筆」がおすすめです。
理由は以下の通りです。
- 鉛筆は毛筆より使い慣れている。
- 書いているうちに短くなって達成感を味わえる。
- 消しゴムで消せるので気が楽。
鉛筆は使い慣れているので「今ここ」に集中できる
鉛筆は子どもの頃から使い慣れています。
マインドフルネスで言う「今ここ」に集中することがしやすい。
それは「今ここで書いている行為」をそのまま認識することにも慣れているからです。
そもそも、写経はお経を書き写す行為が重要で、文字の上手下手は関係ありません。
とはいっても、読めないほど下手なのは困りますので、筆で書くのは苦痛ですよね。
上手く書いた、下手に書いたということに集中してしまうことになります。
その点、鉛筆は子どもの頃から慣れているので、普段見慣れた自分の文字を書くことが出来ます。
だから、上手下手に集中してしまわないで、マインドフルネスの「今ここ」に集中できるのです。
鉛筆は短くなるので達成感がある
書き続けていると芯が減って、鉛筆を削ります。
そして、だんだん短くなって最後にはチビ鉛筆になります。
鉛筆が短くなっていくのを見ると、一種の達成感が味わえるのです。
他のインク式の筆記具でも、インクが減っていく達成感がありますが、鉛筆は目に見えてリアルに長さが短くなっていくので一番「やった感」が強いです。
達成感があると自信につながり、集中力につながります。
受験勉強でも、この「やった感」があることで自信を持って試験に臨めると聞いたことがあります。
鉛筆は消しゴムで消せるので安心感がある
写経しながら、線を間違えないで書こうと意識してしまうのはよくないです。
鉛筆ならば間違えても消すことが出来るので、間違いを意識しないで書くことが出来ます。
リラックスできるとも言えますし、ストレスが減るとも言えます。
消しゴムで消すことを考えると、なるべく毛羽立たない用紙に書くことも重要です。
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