円覚寺の御朱印について
円覚寺の御朱印は、ただの記念印ではなく、祈りをかたちに残す「心の証」として多くの参拝者に受け継がれています。
墨の一筆一筆に、仏さまへの感謝とご縁を結ぶ想いが込められています。
御朱印とは
御朱印とは、仏さまや神さまへの参拝の証としていただく、墨書と印による記録です。
その起源は古く、もともとは写経を奉納した際にいただく「納経の証」でした。
やがて時代が進むにつれ、参拝そのものが信仰の実践とされ、今日では「参拝の記念」として多くの方に親しまれています。
御朱印は、一枚一枚に祈りと感謝が込められた、仏さまとのご縁のしるしです。
墨の香りとともに、その瞬間の信仰の証を心に留めていただけます。
円覚寺で授与している御朱印の種類
それぞれの御朱印は、参拝の記録であると同時に、仏さまとご縁を結ぶ「祈願のしるし」でもあります。
一枚の御朱印には、その場で祈りを込める僧侶の心と、受け取る人の想いが交わり、祈願の証として残ります。
円覚寺では、古くから伝わる通常の御朱印に加え、境内整備へのご寄付を機に新たに「特別見開き祈願御朱印」を設けました。
これらは、円覚寺の信仰を未来へ受け継ぎ、参拝者とともに歩む祈りのかたちとして授与しています。
- 通常の御朱印:6種類(境内諸堂および見入山観音堂)/各500円
- 特別見開き祈願御朱印:2種類(十一面観音・竜頭観音)/各1,000円(境内整備費御寄付として)
いずれの御朱印にも、当山に伝わる仏さまの教えと物語が込められています。
このあとは、それぞれの御朱印について詳しくご紹介いたします。
いずれも当山に伝わる信仰と物語が込められています。以下、順にご案内いたします。
通常御朱印のご案内(全6種)
円覚寺では、境内諸堂および飛び地境内の見入山観音堂において、計6種類の御朱印を授与しています。
いずれも御仏のご加護と歴史を感じられる、意味深い御朱印ばかりです。御朱印料は各500円となります。

境内地内のお堂や仏さまが1〜5の御朱印です。
6番の御朱印は、追良瀬川上流にある見入山観音堂のものとなります。
諸堂の配置については、以下のページをご覧ください。
円覚寺お参りガイド 境内諸堂配置マップ
六種の御朱印はいずれも、円覚寺に伝わる信仰と歴史を今に伝えるものです。
このほか、境内整備のご寄付により授与する「特別見開き祈願御朱印」もございます。
以下では、それぞれの御朱印について詳しくご紹介いたします。
1、圓覚寺本堂・十一面観音(津軽観音霊場第10番)

| 朱印 | 中央:キャ(十一面観世音菩薩の種子)、 右:津軽観音霊場第十番、 左:春光山圓覚寺 |
|---|---|
| 墨書 | 中央:オン ロ ケイ ジンバ ラ キリク(十一面観世音菩薩の御真言)、 右:奉拝 年月日、 左:津軽ふかうら圓覚寺 |
本堂のご本尊は、すべての苦しみを見つめ、あらゆる人々を救う慈悲の仏さま十一面観世音菩薩です。
津軽三十三ヶ所観音霊場の第十番札所でもあり、多くの巡礼者がこの観音さまを拝みに訪れます。
尊像は、聖徳太子(厩戸皇子)御作と伝えられ、その大きさは一丈五寸(約3.18メートル)という堂々たる座像です。
三十三年に一度の御開帳があり、次回は西暦2051年7月17日を予定しています。
前回(2018年7月17日~31日)の御開帳には県内外から多くの参拝者が訪れ、厨子の扉が開かれた瞬間、堂内に静けさと感動の空気が満ち、合掌の手が自然と上がったといいます。
この十一面観音さまは、海の守護神船玉大明神の本地仏とされており、江戸時代には北前船の船乗りや商人たちの厚い信仰を集めました。
円覚寺の観音さまはとくに「澗口観音(まぐちかんのん)」と呼ばれ、航海中の船が嵐に遭遇した際、祈りを捧げると杉の梢から一条の光が放たれ、その光に導かれて無事に入港したという伝承が残されています。
この御朱印は、三十三観音の中でもとくに慈悲深い十一面観音の功徳を象徴しています。
十一のお顔には、人々のあらゆる苦しみを見つめ、救いへ導く智慧が宿るといわれています。
その御真言「オン ロ ケイ ジンバ ラ キリク」は、心身を清め、災難を除き、すべての衆生を安寧へ導く祈りの言葉です。
2、薬師堂・薬師如来

| 朱印 | 中央:ベイ(薬師如来の種子)、 右:国指定重要文化財 薬師堂内厨子、 左:春光山圓覚寺 |
|---|---|
| 墨書 | 中央:オンコロコロセンダリマトウギソワカ(薬師如来の御真言)、 右:奉拝 年月日、 左:津軽 ふかうら 圓覚寺薬師堂 |
薬師堂のご本尊は、病を癒やし、心身を清める仏さま薬師如来です。
薬師堂内に安置されている薬師堂内厨子は、青森県内で現存する最古の建造物で、国指定重要文化財に指定されています。
堂内に一歩足を踏み入れると、五百年前の檜の香りが今もほのかに漂い、その香りが絶えないことから「香堂(かおりどう)」とも呼ばれています。
薬師如来は、古くから「お医者さまの仏」ともいわれ、人々のあらゆる病や苦しみを癒やす存在として信仰されてきました。
ご朱印には、薬師如来の御真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」が記され、心身の平癒や家族の健康を願う祈りが込められています。
3、金毘羅堂・金毘羅大権現

| 朱印 | 中央:ユ(金毘羅大権現(宮毘羅大将とした場合)の種子)、 右:海上安全祈願寺、 左:春光山圓覚寺 |
|---|---|
| 墨書 | 中央:オンヤキシャジンバラソワカ(金毘羅大権現の御真言)、 右:奉拝 年月日、 左:津軽 ふかうら 澗口観音圓覚寺 金毘羅堂 |
金毘羅堂のご本尊は、海上安全と航海守護を司る仏さま金毘羅大権現です。
金毘羅堂は海上を航行する船の安全を見守る仏として、江戸時代に北前船商人の寄進により建立されました。
ご朱印には「オンヤキシャジンバラソワカ」という真言を書いています。
金毘羅大権現の御真言として、「オンクビラヤソワカ」と唱えられている寺院もあります。
これは、金毘羅大権現の本地仏のひとつが、薬師如来十二神将の宮毘羅大将であるためです。
朱印の種子も宮毘羅大将の種子である「ユ」を押印しています。
(他にも金毘羅大権現の種子を「カン」としている場合もあります。)
ご真言は、円覚寺では古来から宮毘羅大将は夜叉の神ということで、夜叉の総呪である「ノウマクサンマンダ ボダナン ヤキシャ ジンバラ ソワカ」とお唱えしていました。
ご朱印でもそれにならって書いています。
ご朱印を書くにあたっては「ノウマクサンマンダボダナン」の部分を「オン」に書き換えていますが、どちらも「帰依します」という意味で同じです。
4、稲荷堂・稲荷大明神

| 朱印 | 中央:キリーク(如意輪観音の種子)、 右:五穀豊穣 金運成満、 左:春光山圓覚寺 |
|---|---|
| 墨書 | 中央:オンバラダハンドメイウン(如意輪観音の御真言)、 右:奉拝 年月日、 左:津軽 ふかうら 圓覚寺鎮守 稲荷堂 |
稲荷堂のご祭神は、五穀豊穣と商売繁盛のご利益を授ける守護神稲荷大明神です。円覚寺の鎮守として祀られています。
現在、稲荷堂は金毘羅堂の下屋部分に組み込まれ、一体の堂宇となっています。
五穀豊穣の福徳をもたらす稲荷の神様で、翁の姿をしている尊像です。
ご朱印には「オンバラダハドメイウン」という真言を書いています。
稲荷大明神の本地仏のひとつに願いをかなえる仏さま如意輪観世音菩薩が挙げられます。
御朱印の種子は如意輪観音の種子、中央には墨書きで如意輪観音の御真言を書いています。
この真言には、心の願いを清め、努力を実らせる力があるといわれています。稲荷大明神の加護と観音さまの慈悲が一体となった祈りの御朱印です。
5、龍灯杉・大愛海龍王

| 朱印 | 中央:三宝印、 右:津軽龍神霊場、 左:春光山圓覚寺 |
|---|---|
| 墨書 | 中央:ノウマク サンマンダ ボダナン メイギャシャニエイ ソワカ(龍神の総呪の御真言)、 右:奉拝 年月日、 左:樹齢一千二百年 津軽 ふかうら 圓覚寺龍灯杉 |
円覚寺境内の入り口にそびえる杉の巨木には、海と空を守護する水の神大愛海龍王が宿ると伝えられています。津軽龍神霊場の札所にもなり、長きにわたり信仰の対象とされてきました。
樹齢はおよそ一千二百年、幹回り七メートル、高さ四十メートルに及びます。
伝承によると、かつて北前船が嵐に遭遇した際、船乗りたちが必死に祈ると、
円覚寺の杉の梢から一条の光が放たれ、その光を頼りに港へ無事たどり着いたといいます。
観音さまが杉に龍神を宿し、人々の命を救ったことから「龍灯杉」と呼ばれるようになりました。
中央の印は、宝珠型の三宝印(さんぼういん/さんぽういん)を押しています。
ご祈祷札などにも多く用いられる印で、仏・法・僧の三宝を象徴しています。
御真言は、龍神全般に唱えられる「ノウマク サンマンダ ボダナン メイギャシャニエイ ソワカ」を書いています。
この御真言は、すべての水の守り神に祈りを捧げる総呪であり、海上安全・厄除開運・雨乞成就など、多くの功徳をもたらすと伝えられています。
龍灯杉に宿る龍神の力は、古来より海を越えて祈りを届ける象徴とされてきました。
この信仰は、円覚寺の竜頭観音の御朱印にも受け継がれ、龍神の守護と観音の慈悲が一体となった祈りのかたちとして今に伝えられています。
6、見入山観音堂・如意輪観音

| 朱印 | 中央:キリーク タラーク タラーク(如意輪観音の種子)、 右:海上安全祈願寺、 左:春光山圓覚寺 |
|---|---|
| 墨書 | 中央:オンハラダハンドメイウン(如意輪観音の御真言)、 右:奉拝 年月日、 左:津軽 おいらせ 見入山大悲閣 |
見入山観音堂のご本尊は、人々の願いをかなえ、苦しみを静める慈悲の仏さま如意輪観世音菩薩です。
津軽三十三ヶ所観音霊場の第九番札所になっています。
JR追良瀬駅から追良瀬川上流へ5.5kmの場所にある岩山の窪みに建てられた懸崖造りのお堂で、室町時代開山の修験道の行場。円覚寺の行場になります。
津軽三十三観音巡礼の際には9番と10番の二つのご朱印を円覚寺で押します。
なお、十和田の奥入瀬渓流とは違うのでご注意下さい。
ご朱印には「オンハラダハンドメイウン」という真言を書いています。
稲荷大明神の所で、如意輪観音の御真言は「オンバラダハンドメイウン」だと書きましたが、円覚寺では昔から「オンハラダハンドメイウン」と書いていました。
日本語でも同じような音の言葉を違う漢字に変化させて書き換えることがありますが、サンスクリット語も日本で唱えられる時にそのような変化をすることがあります。
言語の意味的には違う言葉になってしまいますが、信仰の上の言葉なので言語学的な間違いよりも信仰のほうが勝り、今に伝えられているのです。
というわけで、円覚寺では見入山の如意輪観音ご朱印には「オンハラダハンドメイウン」と書いています。
種子は「キリーク」ですが、千手観音や阿弥陀如来も種子が同じ「キリーク」なので、区別するために「キリーク」の左右脇に「タラーク」「タラーク」を添えることがあります。
御朱印もそれにならってキリク・タラク・タラクの3字になっています。
特別見開き祈願御朱印(通年授与)
円覚寺では、境内整備費への御寄付を賜った方へ、感謝の祈りを込めた「境内整備費御寄付 見開き祈願御朱印」を授与しております。
円覚寺第27世住職義円筆による観音図を左側に配置し、祈願の墨書と朱印を添えた、当山ならではの祈りの見開き型御朱印です。
いずれも1体1,000円(境内整備費御寄付として)にて、通年で本堂にて授与しております。
右端には祈願主名(御寄付者名)をお入れする欄があり、ご希望の方には墨書にてお名前をお入れいたします。
見開き祈願御朱印は原則書置き別紙です。ご希望の場合は、片側を直書きし、片側(仏画側)の別紙授与にも対応いたします。
十一面観音 見開き祈願御朱印

ご本尊・十一面観世音菩薩を描いた見開き御朱印です。
中央の墨書には、円覚寺伝来の御真言「オン ロ ケイ ジンバ ラ キリク」を記し、観音さまの大慈悲に包まれながら、心願成就や身体健全を祈る一枚となっております。
竜頭観音 見開き祈願御朱印

龍神の背に立つ観音さまを描いた見開き御朱印です。
御真言「ノウマク サンマンダ ボダナン メイギャシャニエイ ソワカ」は、龍神の総呪として古くから海上安全・厄除開運の祈りに用いられてきました。
円覚寺境内の霊杉「龍灯杉」の伝承にも通じる、当山ならではの信仰を象徴する御朱印です。
いずれの御朱印も、通年で授与しております。
受付時間や営業時間の変更状況などは、参拝前に円覚寺公式サイトにてご確認ください。
円覚寺の御朱印は、祈りとご縁をつなぐ「こころの記録」です。
訪れるたびに新たな気づきや出会いを感じていただけますように。
授与のご案内(受付時間・場所・方法)
受付時間
- 4月~11月:午前8時~午後5時
- 12月~3月:午前8時~午後4時
授与場所
本堂受付にて、通常御朱印6種・見開き2種のすべてを授与しております。
津軽三十三観音の第9番(見入山観音堂)・第10番(円覚寺本堂)の両御朱印は、従来どおり円覚寺で押印いたします。 すべて手書きになりますので、時間に余裕をもってお越しください。
冬期期間は庫裡(住居)で押印いたします。
境内の配置は境内マップをご覧ください。
お越しの際はアクセス案内もご参照ください。
授与方法
- 通常御朱印(6種):原則、直書き/希望により書き置き別紙の授与も可(都合により書置きとなる日があります)
- 特別見開き祈願御朱印(2種):原則、書き置き見開き用紙の授与/希望により片側直書きと仏画別紙の授与も可
- 枚数制限:なし
志納金とお支払い方法
- 通常御朱印:各500円
- 特別見開き祈願御朱印:各1,000円(境内整備費御寄付として)
- お支払い方法:現金/クレジット(VISA・Mastercard・American Express・JCB)/交通系IC(Suica等)/WAON/nanaco/QR決済(楽天ペイ・PayPay)
郵送での授与
御朱印の郵送は、公式ネットショップにて承っております。
- 御朱印 | 円覚寺公式ショップ
- 境内整備費御寄付 見開き祈願御朱印 十一面観音と十一面観音御真言 | 円覚寺公式ショップ
- 境内整備費御寄付 見開き祈願御朱印 竜頭観音と龍神様御真言 | 円覚寺公式ショップ
お知らせ
法要・荒天等により授与を休止・変更する場合があります。最新情報は円覚寺トップページにてお知らせいたします。参拝前にご確認ください。