梵字で写経をするために、梵字の書き方をマスターしましょう。
今回は、健康を司る仏様の薬師如来様の梵字の書き方を説明します。
「こだわり文房具写経」のご奉納で、お願い事で多いのは疫病退散や健康についてでした。
また、安産祈願でも薬師如来様の御真言をお唱えします。
病気平癒のご利益のある薬師如来様の種子(しゅじ)「ベイ」の書き方
薬師如来を一文字で表す時に書く梵字は「ベイ」です。
下に書き順の図を載せました。
書いている途中で墨が足りなくなったら、筆に墨を含ませてからかすれてきた所から書き始めます。
日本の書道では一度買いた線の上を2度書くことはしませんが、梵字は一度書いた線に重ねて書き足しても大丈夫です。
ハライの部分も日本では太い方から細い方へはらって書きますが、梵字では一度で上手くいかなかったら今度は細い方から太い方へ修正するように書くこともできます。
日本の文字は基本上から下、左から右に書きますが、梵字は360度いろんな角度に書いていくので、日本の書道というよりはPOPのレタリングの感じと思ってください。
1、命点から書き始めます。 | |
2、1から筆を紙から離さずに少し右上にグッと押してから、やや上ぎみの右方向へ書きます。 | |
3、命点の下の位置へ戻るように筆を進め、そのまま通り過ぎてから左上へ曲がります。 | |
4、筆先は紙から離さない感じで図の位置まで下がって、グッと筆を押さえて止めます。 墨が無くなってきたら、手順4は飛ばして墨を含ませて、手順5に進んでもいいです。 |
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5、弧を描くように回して、最後は右下へ筆を抜いて細く書きます。 ここまでで、「バ」が完成です。 この後の6~9で母音の「エイ」点を書きます。 |
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6、まず、図の赤い点の位置から書き始めます。 | |
7、命点の上にくっつくように書きます。 | |
8、「バ」の中央上から書き始めます。 | |
9、反時計回りに回って、最後は下へ下ります。 | |
10、ベイの完成です。 |